乳がん検診の知識 | 特定医療法人 同心会 遠山病院

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乳がん検診の知識

あなたも乳がん検診適齢期

日本人女性の乳がん患者数(女性のがんの第一位)と死亡率は年々増加傾向にあります。乳がんは若い年齢で発症するのが特徴で、30歳代から増えはじめ、40歳以上になると急カーブで増加しています。2004年より、乳がん検診の対象は40歳以上の女性に広がりました。

最近では、20歳代の女性にも乳がんがみつかるケースが増えています。また、①出産をしていない方、②高齢出産の方、③初潮が早く始まった方、④閉経が遅かった方、⑤血縁者に乳がんの人がいる方、に乳がんが多い傾向があります。

厚生労働省がん研究助成金による「地域がん登録」研究班の推計値」より

マンモグラフィーを用いた乳がん検診が普及してきました

マンモグラフィーとは乳房専用のX線撮影のことです

乳房X線撮影装置
矢印の部分に乳房をはさんで撮影します。

乳房は柔らかい組織なので、専用のレントゲン装置で乳房をはさんで写真を撮ります。乳房を圧迫しながら薄く均等に広げることによって、少ないレントゲンの量で乳房の中をより鮮明に見ることができます。挟むことにより、痛みを伴うこともありますが、痛みの感じ方は人によって違います。生理前には、ホルモンの関係で乳房が張って痛むことがありますので、できれば生理前の1週間を避けると痛みが少ないようです。乳房を挟みながら圧迫したからといって、乳房の中のがんが飛び散るようなことはありません。乳房の大小にかかわらず撮影は可能で、マンモグラフィー撮影に伴う被爆による健康被害は、ほとんどありません。

触っても判らないような早期の小さな乳がんや、しこりを作らない乳がんを白い影(腫瘤影)や非常に細かい石灰化の影(微細石灰化)として見つけることができます。

遠山病院では、質の高い乳がん検診及び精密検査を行うために、日本医学放射線学会の定める仕様基準を満たした乳房X線撮影装置を用い、マンモグラフィー検診精度管理中央委員会から認定をうけた有資格医師・放射線技師(女性スタッフを含む)が検査・読影・診断にあたっています。

乳がんのマンモグラフィー

A:白い腫瘤は辺縁にスピキュラ(小刺状)を伴っており、悪性が疑われる
B:不均一な微小石灰化を区域性に認め、悪性が疑われる
C:白い腫瘤のうち、右下の辺縁は境界明瞭ですが、左上の辺縁は微細鋸歯状であり、悪性が疑われる

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さらに視触診・超音波(エコー)検査を併用します

マンモグラフィーは、小さな癌も発見可能な正確な検査ですが、乳腺組織の発達した閉経前の女性では、影が見にくくなる場合があります。また、マンモグラフィーだけでは診断できない癌も10%程度あるとされます。 これを補うために、医師による視触診(乳房やわきの下を視る、触る)と超音波検査を併用します。視触診とマンモグラフィーや超音波検査を併せて行った乳がん検診は、視触診だけの検診に比べて、2~3倍の乳がんの発見が可能で、死亡率を減少させる効果があることが報告されています。

遠山病院では女性医師を含む経験の深い外科医が視触診を担当します。

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精密検査は必ず受けましょう

検診で「精密検査が必要」となる人は約5%です。そして、精密検査の受診者のうち約2%が乳がんと診断されます。つまり、「精密検査が必要」とされた人の50人に1人、検診総受診者の1000人に1人の割合(全体の0.1%)で乳がんが見つかっているということです。

精密検査が必要とされた方すべてが乳がんではありませんが、50人に1人という割合はかなり高いものです。精密検査が必要といわれたら、必ず受診してください。

精密検査としては、乳房超音波検査や、さらに詳細なマンモグラフィーに加えて、造影MRI検査、穿刺吸引細胞針検査(注射針でしこりの部分の細胞を吸引する)、生検(機械や手術でしこりの部分の組織を取る)が行われることがあります。

マンモグラフィー検診で発見される乳がんの70%以上は早期がんで、乳房温存療法をうけることができます。

乳がんの造影MR画像

マンモグラフィー上みられた病変に一致して造影剤投与後早期に造影効果を認め、悪性が疑われる

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乳がん検診は、少なくとも 2年に1回の受診をお願いします

2年に1回の受診でも、正確な診断をされていれば毎年受診した場合とほぼ同様の有効性が示されています。ただし、例外的な癌もありますので、受診後でも新たにしこりを触れた場合には、速やかに受診するようにしてください。

遠山病院外科では放射線科との連携のもと、乳がん検診から精密検査、手術及び術後の補助療法まで一貫した診断治療を行っています。

乳がん検診のお問い合わせや精密検査をご希望の方は、お気軽に当院外科にお尋ね下さい。

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