コラム

「昨日もしくは先週、先月にレントゲン撮ったけど、今日もレントゲン撮っても大丈夫？」こんな疑問を持ったことはないでしょうか？
放射線と聞くだけで漠然と不安になる方や、放射線が身体に残ってしまう、癌になってしまうと考える方も少なからずいると思います。
結論から言いますと、大丈夫です。

まずレントゲン検査やCT検査で使用する放射線(エックス線)とは、電波や光、または紫外線などと同じ電磁波です。なので、エックス線の被ばくというのは光を浴びるのと同じで、身体に残ることはありません。また、通常のレントゲン検査によって身体に異常が起きたり、癌が発生したという具体的な報告はありません。放射線の影響を心配するよりもレントゲン検査で病気があるのかないのか、あるとすればどんな病気なのか判断する情報を得るほうが患者様にとって大切な情報となります。

担当医師が検査適応の判断を適切に行い、検査は行われています。そして、診療放射線技師は被ばくをできる限り少なくする努力をしております。ご心配せず、検査を受けていただきたいと思います。

なお、今回は放射線被ばくによる確率的・確定的影響、全体の１％の人に影響が現れる「しきい線量な」どの難しいお話はしておりません。もっと詳しく聞きたい方やご質問がある方は放射線科にご気軽にご相談ください。

遠山病院　放射線科